子どもの顎の幅は大きくしやすい WIDTH OF JAW
80歳になっても多くの自分の歯をもつ人がいます。そういう人に子どものうちは顎が成長途中ですので、装置によって幅を広げることが出来ます。歯が全て並ぶことが出来る顎が得られたら、次に永久歯への生え代わりが適切に行われるように調整をします。これによって歯並びが自然と綺麗になる人もいますが、そうでない場合は更にワイヤーで矯正します。
顎に充分なスペースがあれば抜歯の必要はありませんので、歯を失わずに済みます。大人になってからや永久歯が生えてからでは顎の骨は広げられないため、子どものうちが床矯正のチャンスです。
床矯正って何?
皆さんが矯正治療と聞いて思い浮かべるのは、銀のワイヤー装置ではないでしょうか。
これはワイヤー矯正という治療法で、永久歯が生え揃った思春期以降の人が受けるものです。歯自体に力を与え、適切な場所に移動させることが目的です。 他方、床矯正は取り外し可能な装置で 歯が生える場所を広げ、スペースを作る治療です。
歯列を整える前の下準備と言えます。顎の幅を広げると言うと、お子様のエラが張ったり、顔が大きくなったりするのではないかと心配される親御さんが時々いらっしゃいます。しかし、床矯正では歯が並ぶ歯列弓の幅をほんの少し広げるだけですので、輪郭に大きな影響はないと考えられます。むしろ歯が全て並ばないほど萎縮した顎を治すことの方が大事と言えるでしょう。
PURPOSE 床矯正の目的
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萎縮した顎の幅を拡大する
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歯を適切な位置へ動かす
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後退している下顎を前にだす
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舌の位置を確保する
5 STEP 床矯正の流れ
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01
STEP 初診・検査
まずは、初診のご予約をお取りください。初診時は歯型を取り、歯のレントゲンを撮影します。診療時間は約1時間となっております。
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02
STEP 治療計画のご説明
初診時の歯型を基に模型を製作します。2回目のご来院の際に、模型を見ながら治療計画をご説明します。
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03
STEP 装置の作製
当院にて矯正治療を受けていただけるということでしたら、装置を製作するための模型を工場に送ります。
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04
STEP 治療開始
約1か月後に装置が出来上がります。完成後に再度ご来院いただき、装置を装着します。
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05
STEP 定期検診
お口の状態をチェックするため、定期的に通院いただきます。
書籍内で当院が掲載されました
鈴木設矢さんの著書『抜かない歯医者さんの矯正の話―2000の症例から語る』(弘文堂)の「病院紹介」に当院が掲載されています。現在、たくさんの矯正治療に関する書物が発行されていますが、本書は抜歯しない矯正治療に焦点を当てたものです。
歯を抜かないと矯正治療ができないと思い込んでいる患者様に、抜かないで済む可能性もあることを知っていただけたらと思います。